LANケーブルとルーターを変えて速度アップ

インターネット回線が1Gで契約しているのに、ネットの速度が100Mbps以下しかでない、というケースの場合、LANケーブルかルーターが古いものを使っている可能性があります。

・パソコンの通信速度が100Mbps以下
・古いルーターやLANケーブルを何年も使いっぱなし

古いものを使っていませんか?

私事で恐縮ですが、以前の私のネット環境が以下の通りだったことがあります。

ネットの契約は1Gだったものの、ルーターとLANケーブルが古く、上限がルーターが300Mbps、LANケーブルに至っては100Mbpsしかでないカテゴリー5を使用していました。

これではネット回線を1Gにした意味が全くありませんので、早速1G対応のものを購入し、以下のように改善いたしました。

このように、ネット回線だけ新調してもお手持ちのルーターやLANケーブルがその速度に対応していないと、速さの恩恵を受けることができません。

お手持ちのルーターが何bpsまで対応しているかは、品番などをネット検索すればすぐに判明します。

LANケーブルは「カテゴリー5」でなければ概ね大丈夫です(後述)

ルーター

私はかなり古いものを使っていたので、300Mbpsしかでないものでした。

私のように何年も前からずっと同じものを使っている、という場合でなければ、今売られているものは、基本的に1Gに対応しています。

なので、ネットオークションやフリマサイトで出品されている中古品は、少し注意してください。

無線LANの規格

無線LANの規格も種類があり、11acまで対応しているものを選びました。

「IEEE802.11a」等と書いてあるものが無線LANの規格です。「IEEE802.11」までは同じで、最後のアルファベット文字だけ異なります。

「11a」・「11b」・「11g」・「11n」・「11ac」という感じ表記されていることもあります。

最大通信速度が小さい順に並べます

規格   最大通信速度  周波数帯

11b   11Mbps    2.4GHz
11a   54Mbps    5GHz
11g   54Mbps    2.4GHz
11n   600Mbps     2.4GHz、5GHz
11ac  6.9Gbps    5GHz
11ad  6.8Gbps    60GHz
11ax  9.6Gbps    2.4GHz、5GHz
周波数帯の違いは、
2.4GHz
・壁などの障害物に強く
・届く距離が長い
・電子レンジなどの電化製品の電波干渉を受けやすい
・通信速度が5GHzより遅い
5GHz
・障害物に弱い
・距離が短い
・電波干渉を受けにくい
・速度が2.4GHzより早い
60GHz
・10m程度の短い距離しか飛ばず障害物に5GHzよりも弱い
・対応している機器が高価で少ない
・電波干渉の影響を受けず高速通信ができる

といった特徴があります。

また11acやaxといった速度の出る次世代的な電波は、それらを受信できる端末じゃないと恩恵は受けられません。

LANケーブル

次いでLANケーブルです。こちらもカテゴリーという項目があり、基本的には数字が大きくなるほど「高性能」にはなります。

私が使用していたのは、最大通信速度が100Mbpsしかでない「カテゴリー5」というものでしたのでCat6に新調しました。

カテゴリー最大通信速度UTPかSTP
Cat5100MbpsUTP
Cat5e1GbpsUTP
Cat61GbpsUTP
Cat6a10GbpsUTP or STP
Cat710GbpsSTP
Cat840GbpsSTP

 

「どんな環境で、どんな作業をするか」でカテゴリーも選んでいくのが良いのでしょうが、個人的には、普通の家庭で使う分には「Cat5e」か「Cat6」で充分なのでは、と考えています。

理由としては、そもそも多くの方のプロバイダの契約が最大1Gという点。それに1Gという速度は基本でません。

平均的な速度は,プロバイダによって異なりますが「150~400Mbps」程度です。

しかもほとんどの方は100Mbps出ていればそんなに困ることもありません。

LANケーブルの値段も上位カテゴリに行くほど高くなりますしね。

Cat7,Cat8には注意?

上記の表の右側に「UTPかSTP」という項目があります。Cat6aの一部とCat7、Cat8は「STP」と表記されています。

これはUTPケーブルかSTPケーブルかの違いで、STPはシールドでケーブル自体を保護し、ノイズに強い加工を施されています。

ただSTPの能力を発揮させるには、ケーブル内に発生したノイズを外に逃がすアース機構が必要になるので、一般家庭での使用は現実的ではなく、ノイズの多く発生する工場など、業務用として利用されるのが一般的です。

この辺りはかなり専門的で難しいですので、簡単にUTPは一般向け製品、STPは業務用と考えて良いかと思います。

スタンダード、スリム、フラット

カテゴリーやUTPかSTPか、とは別に、単純な形状の種類があります。

名前からも分かる通り最も一般的な形状です。

太めのひも状で一番ノイズの影響を受けにくいものの、硬めで曲げにくく、無理矢理曲げると断線するリスクもあります。

スタンダードよりも細く、柔らかくなっているもので、取り回しやすさが向上しています。

家具の後ろを通したり、狭い隙間を通しやすいです。反面ノイズが出やすくなっています。

スリムが丸い形状に対し、フラットは薄っぺらい形状をしており、スリムよりさらに折り曲げやすくなっています。

ドアの下を通したり、家具の後ろを通したり、カーペットの下に這わせたりと一番取り回しは良いです。

ノイズへの耐性はスリム同様にありません。引っ張られることへの耐性もありませんので足で引っ掛けたりしないように注意です。

私はフラットを使用しようしています。ノイズの件に関してはスタンダードに比べて乗りやすいということですが、正直違いを感じることはありません。

一般家庭で、普通にネットで検索したり、ブログを書いたりするような使い方ではどれも違いを体感できるほどではでないと思います。

一般的にオンラインゲームなどをやられる方はスタンダードがオススメされます。

余談ですが、私の家族はルーターが置いてあるリビングから自室まで、10m近くある距離をフラットで引いて、オンラインゲームを楽しんでおりますので、フラットでゲームが全くできない訳ではありません。

電波を弱い場合の「中継器」

一戸建てなどで、ルーターが置いてある部屋から遠い部屋は、Wi-Fiの電波が弱いということがあります。

こういった場合は、「中継器」を使うという手があります。簡単に言えば電波増強機です。

我が家でも使ってみましたが、スマホの電波が1~2本だった部屋も3本にすることができ、ネットの閲覧も安定してみることができるようになりました。

まとめ

今回の私のケースは、プロバイダの契約が1Gなのに対し、ルーターが300Mbps、LANケーブルが100Mbpsまでという状況だったので、ルーターとケーブルを変えることで、ネットの速度が上がりました。

実際、20~90Mbpsだったところ、200~400Mbpsまで改善しました。一般的な平均速度です。

多くの方が言っておられますが、元々平均速度が出ているのであれば、上位のカテゴリのLANケーブルに変えただけで速度がアップすることはほとんど無いようです。

それよりも時間帯や回線自体の当たりはずれの方が影響が大きく、スピードテストもやる度に結果はコロコロ変わりますしね。

ということで、折角プロバイダ1Gで契約しても、ルーターやLANケーブルが古いと、その恩恵を受けられていないかも知れませんよ?という内容の記事でした。

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