お布団の中のダニ退治方法

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日本は、梅雨から夏の時期は湿度が高くなります。そうなると発生するのが「ダニ」です。

ダニに刺されると、かゆみと共に赤い点が体に表れます。なかなか痒みが取れず、治りも悪くて厄介です。

本記事では、ダニの被害に遭わない為のお布団の手入れ方法や、ダニ退治の方法について解説致します。

完全に全滅させることは難しいですが、個人のお宅で行える方法を解説していきます。

ダニが布団に発生して困ってらっしゃる方に、お試し頂ければとおもいます。

ダニの特性

ダニは乾燥と高温に弱い

ダニが好む環境は、温度が約25℃、湿度が70%前後という環境です。これは、梅雨の時期の気温と湿度にピッタリ当てはまります。

なので裏を返せば、ダニは乾燥に弱いという特性があります。
また高温にも強くはなく、意外にも夏場は少し元気がなくなります。

特に乾燥には弱く、湿度が50%を切るとそれだけでかなり弱っていくほどです。(人間が快適と感じる湿度は40%~60%)

温度に関しては50℃で加熱することにより、退治することができます。

ダニの種類にもよりますが、弱いダニで10分、強いダニでも20分でほぼ全滅します。

天日干しは効果的なのか?

布団を天日干しすることは、ダニを退治する上で効果的のように思えるのですが、

実は、陽が当たっていない裏側の方に移動して、生き延びてしまうということが分かっております。

その為、天日干ししても生きているダニを全滅させることはできません。(ダニ対策にはならない)

ただ、布団自体が乾燥することで、ダニが生息、繁殖しにくい環境にすることができるので、全くの無意味ということはないようです。

生きているダニへの対処方法

ダニ対策というと大きく分けて2つのアプローチがあります。

「生きているダニへの対処方法」と、「死んだダニやフンへの対処方法」です。

布団乾燥機で退治

ダニが最も活発になる梅雨の時期は、そもそも布団を干すことが難しい季節でもあります。

雨で干せない上に、ジメジメとした湿気で布団が湿気を吸ってダニが元気になってしまいます。

そこで便利なのが布団乾燥機です。家庭用の布団乾燥機は、ドライヤーの様に温風を送り込む家電で、数千円から1万円前後で販売されています。

布団を乾燥させるだけでなく、機種によっては、靴や衣類の乾燥にも使用できるため、1台持っていると何かと便利です。

マットありタイプ

ダニ退治を目的に購入をするならば、「マットあり」タイプがオススメです。※もしくは別売りのマットを購入

下の画像の布団に敷いている薄ピンク色のものが専用のマットです。

マットと言いましても形としては袋状になっており、その袋に温風を入れて、布団全体を均一に加熱します。

こうすることで、ダニの逃げ場を封じ、まんべんなく退治します。

・ダニへの対処能力が高い
・布団が全体が満遍なく加熱できる
・マットを敷く手間、しまう手間が発生する

ノズルタイプ(マットなしタイプ)

布団乾燥機の中には、マット無しのタイプ(ノズルタイプ)もあります。ノズルタイプは、ノズルを布団の中に伸ばし入れて使います。

手軽に使える反面、どうしても吹き出し口付近が高温になり、端っこの方には、熱が伝わりにくいというデメリットがあります。

さらに天日干しの時同様、端っこの熱が来ないところに避難されると、もしかしたら生き延びて繁殖してしまう可能性もあります。

こうなってしまうと、やった意味がありません。

マットタイプは、マットを布団の中に入れるという行程があるため、どうしても手間はかかってしまいます。

ですがダニ退治を目的に購入されるなら、基本的にはマットタイプを選ぶことになります。そこは割り切るしかありません。

・ノズルを伸ばして布団内に入れるだけなので、準備が簡単でかつ早い
・吹き出し口付近の温度が高くなり、端っこの方まで加熱されるのに時間がかかる。あるいはダニを死滅させる温度まで上がりにくい。

ダニ対策は90分~120分間しっかり加熱

さきほど、50℃の熱に晒されると、10~20分でダニは死滅すると書きましたが、乾燥機のスイッチを入れて10~20分で死滅する訳ではありません。

50℃に到達してから10~20分程度の時間が必要、という意味です。

50℃に到達する時間は、乾燥機の性能によって異なる為、記載されているダニ退治の推奨時間や、ダニ退治モードでしっかり加熱する必要があります。

機種にもよりますが、大体90~120分程度が標準的な時間のようです。

ちなみに電気代ですが、上記に紹介した機種が540W~560Wです。1回90分の使用だとすると電気代は約21円となります。

※電力会社や1KWh当たりの電気代、その他の要因によって変わります。

死んでいるダニ・フンへの対処方法

布団乾燥機をかけた後は、布団の表面近くに残っているダニの死骸やフンなどを、掃除機を使って吸い出します。

布団の中深くに潜り込んでいるダニまでは吸い出せませんが、表面のダニの死骸やフンなどは吸引できます。

※乾燥器をかけずに掃除機で吸っても、生きているダニは布団の繊維にカギ爪でしっかりとしがみついて吸い取ることができません。

掃除機をかける際は、ゆっくりと時間をかけて吸引するのがポイントです。

その際、シーツなどがあるとフィルターの役割を果たしてしまい、吸引できないので外して掃除機をかけるようにしてください。

掃除機は、布団専用のものも発売されていますが、我が家では布団専用のヘッドだけを購入して使っています。

お布団を清潔に保ちたい方には、布団専用クリーナーを買って寝室に置いておくというのも良いかも知れません。

寝室が和室(畳)の場合

寝室が和室で、ベッドではなく畳に直に布団を敷いている場合は、布団だけでなく畳にもダニ対策をする必要があります。

実はダニは、畳の中にも生息しており、例え布団のダニを全滅できたとしても畳に残っていれば、いずれ布団に移住して来ます。

我が家は、畳に布団を直敷きなので、ダニに因る被害がでるとダニアースで対策しています。

ダニアースは畳に薬剤を散布するだけでなく、特殊な針を畳に刺して、薬剤を注入して畳の内部のダニにも対処できます。

ダニ取りシート

布団乾燥機や掃除機で対策をするのが一番良いのですが、それらを持っていないという方、

もしくは乾燥機などをかけた上でさらに徹底して対策したいという方には、ダニ取りシートというのもあります。

使用方法も設置するだけという最も簡単かつお手軽なもので、大雑把に言えばゴキブリホイホイのようなものです。

近年は、かなり色々なメーカーから発売されているので、種類が豊富です。

種類も、捕まえて死滅させるものから、粘着でくっつけてしまうもの、殺虫成分を使っていないタイプと様々です。

使用する環境に応じて選ぶと良いでしょう。

 

参考サイト
知っているようで知らないダニの生態――本当に効果的な対策とは?
掃除機よりもラクで確実な布団のダニ退治方法とは?

著者紹介

月宮エナ

月宮エナ

書店員、飲食店経営を経てブロガーに転身 生活に役立つ知識や方法、雑学といったものを人に説明することが好きなブロガー

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