- 2021年10月17日
炭水化物とは?ざっくり知りたい人向け解説
炭水化物は、ダイエットをしている人などからすると、摂取すると太るイメージを持っている代表的な栄養素ですが、身体の中ではどのような働きをするのでしょうか?
炭水化物の種類
炭水化物は、身体のエネルギー源となる「糖質」と、消化吸収されずエネルギー源としてはなりにくい「食物繊維」に分けられます。
つまり「糖質+食物繊維=炭水化物」となります。
炭水化物は、タンパク質、脂質と並び、「三大栄養素」と呼ばれています。
糖質はさらに糖の種類によって細分化され、「糖類」「少糖類」「多糖類」に分けられます。
糖類は単糖が1つだけの「単糖類」と2つの「二糖類」に分けられます。
ちなみにいわゆる「お砂糖」は単糖類のブドウ糖と果糖が結合してできた二糖類の「ショ糖」のことです。
少糖類は、3~9つの単糖が結合したもので、別名「オリゴ糖」と呼ばれています。
多糖類は、読んで字のごとく、多くの糖類が結合したものです。
食物繊維は「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」に分類されます。
炭水化物の役割とは
炭水化物は、身体のメインエネルギー源です。体内に取り込まれると、様々な糖に分解されて、役割に応じて体の中を駆け巡っていきます。
例えば、ブドウ糖は脳のエネルギー源として最も効率的に働きますし、筋肉内ではグリコーゲンとして存在しています。
ちなみによく耳にする血糖値とは、血中に溶けたグルコースのことを指します。
よって摂取不足になると、脳の働きが低下し判断力や注意力が低下していきます。
また食物繊維不足ということにもなるので、便秘を誘発する可能性もあります。さらに、足りない分を筋肉などを分解して補うため、筋肉の減少にもつながっていきます。
過剰に摂取した場合は、これはご想像の通り太ります。使われなかったブドウ糖は中性脂肪として蓄えられてしまい肥満に繋がってしまいます。
また生活習慣病になる可能性が高まる為、過剰摂取は控えるべきです。
炭水化物の多い食品
炭水化物は、お米やパン、麺類などの原料となる穀物に多く含まれています。その他にはサツマイモやジャガイモなどのイモ類、果物やハチミツに豊富に含まれています。
1日に摂取するべき基準量は、食事から摂取する総エネルギーの内の50~70%が目標値としてあげられています。
とはいえ、砂糖単体に至っては、総エネルギーの10%未満にするべきだと、言われています。
また食物繊維に限って言えば、1日の理想的な摂取量は成人男性で19g、成人女性で17gです。
著者紹介
月宮エナ
書店員、飲食店経営を経てブロガーに転身 生活に役立つ知識や方法、雑学といったものを人に説明することが好きなブロガー