ビタミンAとは?役割と性質

ビタミンAとはどんな物質で、摂取すると人の体においてどのような役割を果たしているのでしょうか?

あまりにも専門的なことは置いておいて、本記事では「ビタミンAってざっくり言えばなんなの?」というレベルの問いにお答えするものとして、お読みください。

ビタミンAとは

ビタミンAは、水に溶ける水溶性油に溶ける脂溶性がある中の、脂溶性ビタミンに属しています。

またビタミンAといっても、ある1つのモノを指しているのではなく、 レチノール ・レチナール ・レチノイン酸 ・カロテノイド   といった、体内でビタミンAとして機能する栄養素の総称のことです。  

効果効能・役割り・働き

目や皮膚、粘膜を健康に保つ

ビタミンAには、目や皮膚を健康に保つ作用があります。具体的には、のどや鼻腔、肺や消化器官といった粘膜を正常に保ちます。

目に関しては、暗闇の中で視覚を担当する「ロドプシン(光受容器細胞)」がビタミンAから生成される関係で、ビタミンA不足になると、夜盲症(鳥目)になることが知られています。

皮膚や粘膜に関しては、不足すると乾燥してしまい、細菌などの体内への侵入を容易にさせてしまいます。

つまり免疫力の低下につながるということです。  

過剰に摂取すると

ビタミンAは過剰に摂取することによって、健康を害することがあります。

主な症状は、 ・頭痛 ・吐き気、嘔吐 ・発疹 ・脱毛 ・催奇性 ・下痢 ・めまい ・皮膚が荒れる などなど 一般的な日本人の食生活においては、過剰症になることは少ないです。

ですが、サプリメントで手軽に摂取できてしまうため、サプリの飲み過ぎには注意が必要です。 

  また催奇性もあるため、妊娠初期の妊婦さんは、特に過剰摂取に注意が必要です。

ちなみに、イシナギという魚の肝臓を食べると食中毒を起こすのですが、その原因は、肝臓に含まれる多量のビタミンAです。

あまりにも多いので、人間が食べると「急性ビタミンA過剰症」と引き起こしてしまいます。  

野菜に含まれるビタミンA

緑黄色野菜などに含まれる色素成分のカロテノイドは、現在約750種類以上発見されていますが、その内の約50種類がプロビタミンAとして機能します。(αカロテン、βカロテン等)

プロビタミンとは、ビタミンの前駆体(ぜんくたい)と呼ばれており、将来ビタミンになるけれど、今はまだなっていない状態のことです。

プロビタミンAは、身体が必要と判断した際に、必要な分だけ体内でビタミンAとして生成されるので、たくさん摂っても過剰摂取にはなりません。  

ビタミンAが含まれている食品

ビタミンAは、動物性の食材の多く含まれていることが多く、特に鶏や豚のレバーに豊富に含まれています。

野菜だと緑黄色野菜に多く含まれています。これは先ほど記しました、ビタミンAの前駆体となるカロテン類が多く含まれているためです。

詳しく調べたい方は、「ビタミンAが多く含まれる食材」「ニンジン ビタミンA」などのキーワードで検索すると、調べたい食材のビタミンA量を調べることができます。

しかしビタミンAは、調理法や食べる人の体調などで吸収率がとても大きく変わる栄養素でもありますので、その点をご留意ください。

ちなみに、植物性のカロテン類は、油と一緒に摂取すると吸収率が上がります。

動物由来のレチノールに関しては、そのままでも吸収率が良いので、過剰摂取には注意が必要です。  

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