タマネギを切っても目にしみない方法

タマネギは、とても身近な野菜であると同時に、
切るのが億劫になる野菜でもあります。

切る度に目が痛くしみて、涙を流す羽目になるからです( ;∀;)

私はタマネギが好きですし、
よく料理にも使うのでタマネギを切る頻度は多めです。

なので、なんとか目が痛くならない方法はないのかと探してみました。

 

なぜ目にしみるのか

そもそも何が原因で毎度毎度、親の仇のように私たちの目を攻撃してくるのでしょうか?

結論から申し上げますと、タマネギの細胞内に含まれている、
「syn-プロパンチアール-S-オキシド」という催涙成分のせいです。

このプロパンなんちゃらは揮発性の為、切られた際に気化し空中に飛散します。

その気化した成分が、目に付着したり、鼻から吸い込んで粘膜を刺激して痛みが出てくるのです。

なので、目だけを覆う水泳のゴーグルでは、完全に防ぐことはできません。

ゴーグル戦法でいくなら、シュノーケルをやるときに装着する、鼻まで覆い隠すタイプの水中メガネが効果ありです。

アリシンだけが原因ではない

以前は、syn-プロパンチアール-S-オキシドではなく、硫化アリル(アリシン)が原因で目が痛くなると言われておりましたが、

しかし、アリシンはニンニクやニラ、あさつきといった野菜にも多く含まれており、ニラを切っても目が痛くならないことからも、硫化アリルが原因ではないのでは?という疑問がありました。

そこでハウス食品さんが研究し、syn-プロパンチアール-S-オキシドが生成されるまでを研究し、イグノーベル賞を受賞したという経緯があります。

目が痛くならない方法

 

では本題です。
どうしたら玉ねぎを切っても目が痛くならないのでしょうか?

その1・換気扇に吸い込ませる

目が痛くなる成分の「syn-プロパンチアール-S-オキシド」は、
揮発性なので空中に舞います。

なので、換気扇で吸い込んでしまうという方法が効果的です。

ただ、揮発成分が換気扇に到達する前に、自分の顔に到達しそうな気もします。

その2・水にさらしながら切る

目にしみる成分が飛ばないように、水にさらしながら切ります。

包丁を一回一回水に濡らしながら切る方法や、みじん切りにする際に、ある程度の大きさまでサッと切ったら、水をかけてひたひたにしてから細かく切る。

私はこの方法を多用しております。 みじん切りにする際は、半分に切ったものに切れ込みを入れて、 水にくぐらせるだけでもかなり違います。

その3・冷蔵庫で数時間冷やす

冷蔵庫で数時間冷やしてから切ります。

玉ねぎは常温保存していることが多い為、切る1時間~2時間ほど前に冷蔵庫で冷やします。

ただ常温になると揮発性のガスが飛散し始めるので、冷たい内にカットしてください。

その4・電子レンジで加熱

電子レンジで加熱して目にしみる成分を弱めてから切る。 皮をむいてラップにくるんで、30秒程度が目安です。

 

 

などの方法があります。

個人的に使っている方法は二つ目の水にさらしながら切る方法です。

水の量を間違えたりするとキッチンが水浸しになりますが、かなり効果的なので、この方法でやっています。

ただ、水にさらす、電子レンジで加熱する方法は、味が落ちると言われているので、注意が必要です。

私はあんまり味が落ちたようには感じませんが。

 

豆知識

・タマネギは常温で長期間の保存が利く上に、栄養価も高いので、かつては軍隊や長期間遠洋を航海する時に重宝されていました。
常温では2~3ケ月、0℃では半年ほど保存が利きます。

・タマネギは、植物でいうところの、どこの部分を食べているのかというと、実は葉っぱが丸くなったものです。なので「葉」部分を食べていることになります。

・古代のエジプトで、ファラオ(王様)などが亡くなってミイラにするときに、目のくぼみ部分にタマネギを詰めていた。

・タマネギの搾り汁は、食品でありながら弱い抗生物質となり得ます。
昔の人は傷の殺菌として使っていました。

・目が痛くならないタマネギも栽培されているものの、遺伝子組み換え野菜なので、市場には出回っていなかった。しかしその後、従来に方法による改良品種によって、涙の出ないタマネギが作出され、2015年から市場に出荷されております。

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