- 2021年6月20日
トランプの組み合わせは何通り?

誰でも一度は遊んだことがあるトランプ。
もしおウチにあったら、適当にシャッフルしてテーブルに広げてみてください。
当然、カードはバラバラに並びますよね。
実はその並び順……意図的に並べ直さない限り、あなたが生きている間に二度と見ることはありません。
それどころか、トランプが誕生してから今まで、世界中で何億回、何兆回とシャッフルされてきましたが、地球の歴史上で「今あなたが見ているのと全く同じ並び順」になったことは、おそらく一度もないのです。
一体なぜ、そんなことが言い切れるのでしょうか?
トランプの並び順は何通り?

トランプはジョーカーを除くと、数字1~13×マーク4種で、合計52枚からなっています。
この52枚が取り得る並び順の数は、計算式にすると「52!」通りになります。
今回のトランプの場合、並び順の計算方法は、
「52!=52×51×50×・・・×4×3×2×1」となります。
これを計算してみると、導き出される答えは、68桁もの超巨大数になります。
詳細な数字を書き出すと、このようになります
80,658,175,170,943,878,571,660,636,856,403,766,975,289,505,440,883,277,824,000,000,000,000通り
数の単位をつけてみますと、
「8065不可思議 8175那由他 1709阿僧祇 4387恒河沙 8571極 6606載 3685正 6403澗 7669溝 7528穣 9505秭 4408垓 8327京 7824兆通り」
つまり、今あなたの目の前に並んでいるそのトランプの配列は、これほどまでに途方もない確率をくぐり抜けて、奇跡的に出来上がった「宇宙で唯一の並び順」ということなのです。
一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、秭(し)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)
68桁の数はどのくらいの大きさ?
宇宙の年齢と比べてみた
この「68桁」という大きさの数は、一体どれくらいの大きさなのでしょう?
数字が大きすぎてあまりピンときませんよね。
そこで、私たちが知っている一番スケールの大きな存在「宇宙」と比べてみましょう。
宇宙の年齢は、約138億歳と言われていますので、桁数を見るために書き直すと、「13,800,000,000年」となり、桁数でいうと、11桁になります。
では、もっと桁数を増やすために、「秒」に直してみましょう。
秒数に直すには「138億年×365日×24時間×60分×60秒」と計算しますので、「435,196,800,000,000,000秒(43京5196兆8000億秒)」となります。
これが、宇宙が誕生して、今現在に至るまでに経過した秒数になります。
秒数に直してみても18桁なので、意外に桁数は増えません。
宇宙をスケールを使って桁数を増やしてみる
私たちの住む地球は、天の川銀河という銀河に属しています。
天の川銀河には約1,000兆個もの星があると言われています。
(太陽の様な恒星と地球の様な惑星を合算)
そして現在、地球から観測可能な範囲の宇宙には、2000億個もの銀河があると推定されています。
現在の宇宙には、「1,000兆個の星を持つ銀河が、2,000億個ある」ということになります。これを単純計算すると、この宇宙に存在する星の総数は……
200,000,000,000,000,000,000,000,000個(200秭個)
途方もない数ですが、これでもやっと27桁です。

もしも宇宙の全人口がシャッフルし続けたら…?
では、さらに桁数を増やすために、少しだけSFの世界を想像してみてください。
先ほど計算した宇宙の星すべてに、「それぞれ100億人ずつ」人が住んでいたとします。
すると、「100億人 × 200秭個(宇宙にある星の数)」で、この宇宙に住む総人口は……
20,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000人(2澗人)になります。
これで37桁です。
次に、この宇宙の全人口(2澗人)全員にトランプを渡し、「1秒に1回」という超ハイペースでシャッフルしてもらうことにします。
しかもシャッフルする期間は、宇宙の年齢よりもはるかに長い「1,000億年間」です。
まずは1,000億年を秒数に直します。
100,000,000,000年×365日×24時間×60分×60秒=3,153,600,000,000,000,000秒(315京3,600兆秒)となるので、
つまり、1人につき315京3,600兆回シャッフルしてもらうことになります。
これを宇宙の全人口の2澗人にやってもらうので、
315京3,600兆回×2澗人= 6,307,200,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000回(6,30恒河沙72,00極回)
シャッフルしてもらうことになります。これで55桁です。
宇宙に住む人全員が1000億年間不眠不休で高速シャッフルし続けても、まだ55桁にしか届きません。

まとめ
桁数があまりにも大きいため、地球を飛び越えて宇宙のスケールになってしまいましたが、68桁の数字の大きさが少し実感できたのではないでしょうか?
まとめると以下のようになります。
宇宙の全ての(仮の)星の数「2,00秭個」(27桁)
全ての星に100億人ずつ住んでたとして、宇宙の全人口「2澗人」(37桁)
1,000億年間、1秒に1回シャッフルしてもらうと「6,307恒河沙2,000極回」(55桁)
以上のことから、シャッフルされたトランプの配列は、基本的にその場1回限りのもので、次また偶然に同じ配列になる可能性は、限りなくゼロに近いと言えます。
著者紹介
月宮エナ
書店員、飲食店経営を経てブロガーに転身 生活に役立つ知識や方法、雑学といったものを人に説明することが好きなブロガー