保冷剤の捨て方・活用方法を解説

お店でアイスクリームやケーキといった要冷蔵のものを買うと、つけてくれる保冷剤。

この保冷剤、いつか使う時が来るかもと思って冷凍庫に入れておくも、結局あまり使わずに、気が付くと何個も溜まってしまいがち。

なので、処分しようかと思ったのですが、これって何ゴミなのでしょう?

基本的に可燃ゴミ

結論から言うと、可燃ゴミです。

ただ、地域によっては違うようなので、お住いの市区町村のホームページ等を見ると確実ですよ。

ケーキなどを買った際につけてくれる、手のひらサイズの保冷剤は、溶けるとグニョグニョするソフトタイプなので、特に何もせずにそのまま可燃ゴミでOKです。

クーラーボックスに入れておくような、プラスチックケースに入っているハードタイプですと、分別できるようなら中身は生ゴミとして可燃ゴミ。

容器は材質によりますが、プラスチックならプラゴミです。分別できないようなら、お住いの市役所などのホームページで確認してください。

保冷材の中身は、基本的に水とポリアクリル酸ナトリウム(高吸収性ポリマー)と呼ばれるものでできています。

水を吸ってジェル状になる物質で、身近にあるものですと、紙おむつやトイレなどに置いておく用の芳香剤、園芸用品に使われています。

水を吸って膨らむ素材なので、破損して外に漏れてしまっても、トイレや洗面所などに流してはいけません。

保冷剤の再利用方法

保冷剤の吸収ポリマーは、様々なところで使われており、不要になった保冷材も、違った形で活用し第二の人生を送らせることができます。

園芸用

園芸用に活用する方法は2つあります。

1つは、保冷材の中身を容器に移し、そこに植物を直接入れるという方法。
切り花などに最適です。

似たような商品が100円ショップなどにも置いてあり、以前に使ったことがあります。

植物専用に作られているものの方が、綺麗に着色はされております。

2つ目の活用方法は、土の上に直接撒いてしまう方法です。
こちらは、旅行などでしばらく留守にし、水やりができない際に効果的な方法です。

水を含んだポリマーを撒くことによって、土の乾燥を防ぐことができると同時に、ゆっくりと水を土に与えることもできます。

砂漠化した地域の緑化にも、同じような理由から吸収性ポリマーが使われています。

消臭剤・芳香剤

実は消臭剤としても活用することができます。

そのまま使えばいわゆる無香料な消臭剤。
お好きなアロマオイルを数的垂らして使えば、芳香剤として使用できます。

容器もお洒落なモノや、綺麗なグラスなど、好きなものに入れてインテリアとしても使えるので、DIYっぽいのがお好きな人にはいい活用方法かと思います。

注意点

吸収ポリマーは、誤飲したりすると喉に詰まったりする可能性があり大変危険です。

小さいお子様や、犬猫などのペットがいる家庭では、絶対に手の届かないところにおくなりの注意を払いましょう。

また、以前作られていた主に人間用の保冷剤は、凍っても柔らかさを保つため、エチレングリコールという不凍液が入っています。

エチレングリコールは摂取してしまうと、人体に有毒な成分です。
エチレングリコール入りの保冷材は、上記のような再利用はしないようにすることが重要です。

見分け方は、まずは凍った時の硬さです。
エチレングリコール入りは、不凍液なので凍ってもある程度の柔らかさがあります。

吸収ポリマーの保冷材は、基本的には氷のようにカチカチに硬くなります。

ケーキなどを買った際など、食品につけてくれる保冷材は、カチカチに凍る吸収ポリマーを使っています。

保冷材によりますが、保冷剤自体に、

「食べられません」
「食品ではありません」

などの表記があるかと思いますが、

「内容物は安全ですが、食べ物ではありません」
という旨の表記があれば、エチレングリコールは入っていないものと思われます。

再利用する際は、そういった点をご確認してから利用すると安全です。

エチレングリコールは今は使われていない

現在国内で作られている保冷材には、凍らせても柔らかいままのものであったとしてもエチレングリコールは使われておらず、

代わりに「プロピレングリコール」という医薬品や化粧品、食品にまで使用されている原料が使われております。

何年も前の古い保冷材や、海外製のものはエチレングリコールが使用されている可能性がありますので、注意が必要です。

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