キッチン周りの油汚れの落とし方

キッチンやコンロ周りは、料理をする関係で最も油汚れが激しい場所です。

油は水には溶けませんので、布巾で水拭きする程度ではなかなか綺麗にはなりません。

そこで、何かしらの洗剤や薬剤を使うことになります。

有名なものが「重曹」ですが、油汚れにはもっと良いものがあります。

 

セスキ炭酸ナトリウム

油汚れに重曹は有効ですが、重曹よりもセスキ炭酸ナトリウム、通称セスキの方が効果的です。

重曹もセスキも同じくアルカリ性ですが、セスキの方がよりアルカリ性が強いです。

重曹は、正式には「炭酸水素ナトリウム」といい、これに「炭酸ナトリウム」を混ぜたものが「セスキ炭酸ナトリウム」です。

さらに「過炭酸ナトリウム」というものも、同じコーナーにあったりします。それぞれに用途や得意な汚れが異なります。

名前が全て似ていて紛らわしいですね。

重曹:炭酸水素ナトリウム
セスキ:セスキ炭酸ナトリウム(セスキ炭酸ソーダ)

ホームセンターの掃除コーナーにいくと、セスキの粉末、もしくはそれを水に溶かしたセスキ水が販売されております。

粉末は自分で溶かさなければならないという手間はありますが、濃度を自由に変更できたり、またコスパも良いというメリットがあります。

クエン酸重曹セスキ過炭酸ナトリウム
ph値2.38.49.810.5

セスキ水の使い方

油の汚れは酸性です。そこでアルカリ性のセスキ水をかけて中和し、汚れを落ちやすくしてあげるのです。

使用方法は至って簡単!市販されているセスキ水を油汚れにスプレーし、そのまま拭き取るだけの簡単なお仕事です。

拭き取ると最初はかなり汚れますので、まずはティッシュやキッチンペーパーなどで拭き取った方が、良さげです。

布巾を使うと洗うのが大変になっちゃいますので(;´Д`)

私は市販されている、すでにセスキ水となっているものを購入したこともありますが、現在はセスキ粉末を買って、セスキ水を作っています。

自分で作る方が格段に安上がりです。

空のスプレーボトルに500mlの水を入れ、セスキ炭酸ソーダの粉末を、僅か小さじ1杯(5g)入れるだけです。

こちらの1kgの粉末でしたら、500mlのセスキ水が200本分作れるので、約100リットルものセスキ水が作れることになります。

生活スタイルに合わせてどちらかお選びになると良いかもです。

ちなみに、我が家で実際に油汚れを取ってみました。

こちらが長年さぼってしまって、どんなにこすっても取れなかった汚れです。↓

 

これがセスキ水で擦った後の同じ場所です↓

感動しました(笑)
ティッシュや布巾よりは、100円ショップで売られている激落ちくんで、擦るとより簡単に落ちます。

セスキ水の得意な汚れ

セスキ水はアルカリ性なので、酸性の汚れに強いです。

例えば、

・油汚れ
・ドアノブなどの手垢汚れ
・台所シンクのぬめり
・衣類に付いた皮脂汚れ
・血液汚れ

などです。

逆にアルカリ性の汚れなどは苦手なので、シンクやお風呂場の水垢は落ちません。

水垢汚れを落とすときは、クエン酸などが使われています。

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりも水に溶けやすい性質のため、衣類の洗濯にも使うことができます。

水30リットルに対して10g~20g程度入れるのですが、正直、よっぽどの目的が無い限りは、洗濯に関しては普通に洗濯用の洗剤を使った方が良いかと思っております。

油や皮脂汚れに強いセスキ炭酸ソーダと言えども、本格的な汚れ落としは石鹸系には勝てません。

重曹との違い

油汚れには「重曹」もセスキ水同様にある程度効果を発揮しますが、アルカリ性が弱いため、セスキ水よりは汚れは落ちにくいです。

また水に溶けにくいため、セスキのように洗濯への使用はできません。

しかし、この水への溶けにくさが幸いし、セスキにはない研磨力があります。なので、鍋についたコゲなどを落とすには最適です。

鍋の焦げ落とし方法は、お鍋に水を入れて、重曹を小さじ2杯程度入れて沸騰させます。

火を止めてそのまま数時間放置。これだけである程度の焦げがとれます。

残った焦げは、重曹をかけてたわしなどで擦ります。

おわりに

セスキ水は重曹よりもアルカリ性が強いため、重曹の上位互換のような印象を受けますが、目的が違う存在として見る方がよさそうです。

・油汚れにはセスキ水
・焦げ落としには重曹

というふうに使い分けるのがベターです。

ちなみにセスキ水、重曹ともに、使う時は手袋を使用する方が安全です。

またセスキと重曹に限った話ではありませんが、こういった洗剤などの薬品は、目に入らないように、保護メガネなどを着用したりして、十分注意してご使用下さい。

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