シシトウに辛いものと辛くないものがある理由

辛いものが嫌いな人には、恐らく見向きもされない野菜「シシトウガラシ」(通称:しし唐)

名前からしてからそうですし、実際にえげつない辛さのものもあります。文字通りに唐辛子を齧っているような辛さです。

辛くなる原因

近年は品種改良が進んで極端に辛いシシトウはできにくくなり、以前より流通していないとされています。

ですが、筆者の最寄りのスーパーで買うと2回に1回は激辛シシトウが入っています。1パック12本程度入りで。

 

以前テレビで

「あれ辛いのってトウガラシの花の花粉がついて実ったやつが辛いんです。だから本来のシシトウって辛くないのです。」

と言っていましたので、信じていたのですが、改めて調べてみたところ違うようです。

辛くなる原因その1・水分ストレス

水分ストレスとは、簡単に言うと水が足りてない状態です。

トマトは、わざと水を与えるのを減らして栽培すると、糖度が増すことがわかっていますが、シシトウの場合はこの効果で辛くなってしまうことがあるそうです。

辛いシシトウと普通のシシトウの見分け方ですが、基本的にまっすぐに成長している実は辛くなく、捻じれたり曲がったりしているものは辛い可能性があるようです。

また中の種子が少ないものも辛い可能性があるとされていますが、必ずしも種が少ないシシトウ=辛いとはならないそうです。

辛くなる原因その2・単位結果

もう一つの「単位結果」というのは、植物において花粉を必要とせずに果実を実らせることを言います。

このようにして実らせた果実は、通常は種子なし果実となります。このような場合に辛くなる確率が上がるそうです。

先に挙げた「唐辛子の花粉説」ですが、シシトウも唐辛子も同じナス科ですが、交雑はしないそうですし、そもそも辛味成分は劣勢遺伝のため、これが原因となることは、あまり考えられないそうです。

しかも近年のは品種改良も進んできており、ほとんど辛いのが市場に出回ることはないそうです。一説には、辛いシシトウに当たる確率は10%程度とのこと。

辛いシシトウを完全に見極めるのは困難ですが、上記のことから触ってみて種が少ないものは辛い確率が高いです。

また形がいびつなものが辛いとも言われておりますが、定かではありません。

ピーマンもパプリカもシシトウの仲間

ピーマンもパプリカもシシトウも、ナス科トウガラシ属の野菜なのですが、はっきりと区別する定義はなく、非常に曖昧としているようです。

基本的には、ピーマンは緑色をしていてパプリカよりも小さく、パプリカは赤や黄色でピーマンよりも大きい、というイメージではないでしょうか?

しかし、ピーマンよりも小さいパプリカもあれば、パプリカよりも大きいピーマンもあり、ピーマンも熟せば赤や黄色になります。

よってこの二つを区別するのは、果肉の厚さや形状くらいしかないようです。ちなみに、栄養面においてはパプリカに軍配が上がるようです。

シシトウはビタミンCが豊富で栄養価が高く、これからの季節、夏バテに効くとされています。

焼くなり煮るなり揚げるなりなんでもいけるので、万能な付け合わせとして良いかも知れませんね。

ただし、そのまま調理すると破裂することがあるので、楊枝などで穴を数か所空けるか、包丁で切れ目をいれると良いです(*’▽’)

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