太陽は場所によって自転日数が違う

太陽系の中心に鎮座する太陽は、まだまだ謎の多い天体でもあります。

そんな太陽は「場所によって自転日数が違う」という奇妙な特性を持ち合わせています。

自転

星の自転とは、簡単に言えば、その星がクルクルと回ることです。
自転しているので、昼があって夜があります。

地球の場合、自転で1回転するのにかかる時間は24時間です。

<雑学>
地球の自転を正確に記すと、
23時間56分4.098903691秒になります。
地球上のどこにいても自転周期は24時間で変わりはありません。
赤道上にいても、北極にいてもそれは変わりません。

この当たり前の常識が通用しない星があります。それが太陽系のボスである、太陽です。

太陽は地球のような地殻、地面を持っていないガス惑星です。その為、場所によって自転周期に違いが表れるのです。

例えば、赤道では27日と6時間36分で一周するのに対し、緯度75度付近では31日と19時間12分で一周します。

つまり、赤道に近いほど自転速度が早く、極に近くなるほど遅くなるのです。

<雑学>
太陽を中心とした太陽系には、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星とそれらを取り巻く月やイオ、エウロパといった衛星、さらに小惑星や彗星などで構成されていますが、

太陽を除いたそれらを全て足し合わせても、太陽系の全質量の0.14%にしかなりません。残りの99.86%は太陽が占めています。

黒点

地球で方角を測定するのに使う方位磁針(コンパス)は、別名、磁気コンパスとも呼ばれているとおり、磁気を感知して方角を指し示します。

地球も大きな磁石なので、磁力を帯びており、それを利用している訳です。
方位磁石のNが北を、Sが南を意味します。

<雑学>
方位磁石が指し示すNは北、Sは南を意味しますが、実際には北極にS極が、南極にN極があります。

磁石は、N極にS極を近づけるとくっつき、N極同士、またS極同士だと反発し合います。

なので、方位磁石のN針は北極のS極に引っ張られ北を指すのです。

太陽の磁力

地球の場合は、磁力は南北に綺麗に出ているのですが、太陽の場合は、非常に複雑に絡み合っております。

これは、場所により自転速度が異なることが原因です。

太陽も地球同様、南北に磁力線が走っているのですが、自転速度の違いにより、磁力線がねじれてグルグルと太陽に巻き付いていきます。

何週も巻き付くと、磁力線同士が近づきすぎてしまい、自らの磁力でもって反発し合います。

その結果、磁力線が上空に浮き上がります。その浮き上がった磁力線のふもとが黒点となります。

学生時代に理科の授業で、温度の低いところを黒点ということは習っていましたが、こんなメカニズムでできていたんですね。

太陽の表面温度は約6000℃ですが、温度の低い黒点は約4000℃となっております。

太陽をめぐる未解決問題

黒点ができるメカニズムをご紹介しましたが、実は、確定的に判明した訳ではなく、未だに「このようにして生成されている、と考えられている」という段階なのです。

まだまだ分からないことが多く、その一つに太陽の温度に関するものがあります。先ほど触れたように、太陽の表面温度はおよそ6000℃です。

しかし、日食が起こった際に観測しやすくなるコロナは、表面から500km~2000km以上、上空にあるにも関わらず、その温度は100万~200万℃と超高温なのです。

なぜ太陽自体から離れるほど温度が上がっていくのか、これは未だに解明されていません。諸説はあります。

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