なぜ、獏(バク)は夢を食べるのか

 

悪夢を食べてくれるというバクですが、
そもそもなんでそんなことが言われているのでしょうか?

 

実は夢を食べるのは動物のバクではない

実は、龍や鳳凰、麒麟などといった伝説上の生き物に、人の夢を食べて生きる獏(バク)という存在がいます。

今動物園にいるバクは、この獏に姿形が似ていることから「バク」と名付けられました。

なので伝説上の方の獏が先なんですね。ですが、実際のところ、どのような姿形をしているのか、という情報が文献によって異なっており、いまいちハッキリしないようです。

ただ、一説によれば、古代中国の遺跡から出土したものの中には、バクが描かれた青銅器などがあり、古代の中国には、バクが元々生息していたが、後に絶滅してしまった。

しかし、そういう動物がいたことを後世に伝え残すために、伝説上の獏という形で残すことになった。

という、今度は動物のバク先行になっている説もあります。

 

ちなみにですが、悪夢を見た後に「今見た夢を獏にあげます」と宣言すると、もうその悪夢を見ないで済む、という言い伝えがあるようです。

バクの白い部分

一般的にバクと言えば、体に白い部分が入ったマレーバクを思い浮かべるかと思いますが、

なぜ部分的に白くなっているかというと、お釈迦様が乗られた証として白くなったと言われています。

というのはあくまで伝説上の話、実際のところは保護色になっていると考えられています。

 

動物は、人間ほど色を見分けることができないとされ、このような色彩にすることによって、

姿形、輪郭などをぼやけさせ、狙われなくされる効果があるのではないか、ということなのです。

トラの縞模様もそうですね。茂みと同化して獲物を狙う際の待ち伏せに有利にしたりと、いわば迷彩カラーということですね。

ちなみに、ヤマバクという種類以外は体毛が少なくて、暑い皮膚に覆われています。

ヤマバクは標高の高いところに生息しているため、寒さから身を護るべく体毛を生やしています。

生息地によって大きく異なるのが、動物の面白いところですね。

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