オシドリ夫婦の由来は?

オシドリ夫婦とは、仲の良い夫婦という意味で用いられますが、実際のオシドリは、毎年パートナーを変えています。

鶴やペンギンなんかは一生パートナーを変えないと言われています。が、ペンギンはたまに浮気しているそうです(;・∀・)

ではなぜ仲の良い夫婦を表す言葉に、よりにもよって毎年パートナーを交換するオシドリが選ばれたのでしょうか?

オシドリ夫婦の由来は一つではなく、いくつかの説があります。かいつまんで言いますと、

狩人がオスのオシドリを捕まえて食べた翌日、戸口の前にメスのオシドリが死んでいた。

後日、神様から「オシドリは夫婦の内どちらかが死んじゃうと、残された方は生きていけないくらい、とても絆が強いんじゃ」
とお告げあった、という説。
つがいになったオシドリは、まずは巣を作るのですが、
巣作りしている際に、オスがメスの傍で縄張りを見張っています。
その時の様子が仲睦まじく見えるという説。
昔の中国に康王(こうおう)という王様がいて、その王様の部下に韓憑(かんぴょう)という人がおりました。

この韓憑さんは結婚していて綺麗な奥さんがいたんですが、
その奥さんを王様が権力でもって奪ってしまいました。

韓憑さんは、あまりのショックの大きさに自害してしまいます。
そして奥さんも後を追って自害してしまいます。

王様は嫌がらせで、二人のお墓を離して作りました。しかし後日、お墓から一本ずつ樹が生えてきて、やがてその樹が互いに絡み合って連理の樹となり、その樹の上につがいのオシドリが住み着いた。という話から。
 

どうやら中国や日本では古来からオシドリは愛の象徴として使われているようです。

なぜ愛の象徴となったのかは、恐らく上記の説2を見て、昔の人がそう感じたのではないでしょうか。

結果として、夫婦愛についての話を作るもしくは語る際に、象徴としてオシドリが登場するようになって、中国から日本にも伝わり、仲睦まじい夫婦のことを表現するようになったのではないではないでしょうか。

ちなみに、オシドリは巣を作る際は、オスが見張りをしていますが、卵を産んでしまえば、托卵するのはメスのみです。

オスはもうこの時点で巣を去り、次のパートナーを探しにいってしまいます。育児もメスのみで行います。

ますますオシドリは「オシドリ夫婦」とは程遠いですね(;・∀・)

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