- 2022年2月5日
南極点や北極点に方位磁石を持って行くとどうなるの?
多くの方が、小学校の理科の授業を最後に、触らなくなったであろう方位磁石。
N極が北を指し、S局が南を指し示す、よくよく考えると不思議な道具。
子供の時に、ふとこう思ったことはありませんか?
「北極に方位磁石持って行ったらどうなるのかな?」と。
実際どうなるのでしょうか?
方位磁石は南北を指してはいない?
まず結論から言ってしまいますと、北極点に方位磁石を持って行くと、北磁極を指すようになります。
というよりは、そもそも北極点や南極点を示しているわけではなく、北磁極と南磁極を指しています。
北極点と南極点が、地球の自転の軸の頂点なのに対し
北磁極と南磁極は、磁力線の方向が鉛直になる地点です。
と言われてもちょっと難しいですね。
地球は大きな磁石で、地場が生じています。
簡単なイメージ図ですが、こんな感じです↓
赤い線が磁力線で、斜めの線が自転軸です。
方位磁石はここの北磁極を指示しています。
では、この北磁極に方位磁石を持って行くとどうなるのか。
北磁極では、方位磁石は下を指すようになります。
磁極はころころ変わる
しかし実際のところ、この北磁極というのは不安定な場所で、北時局にコンパスを持って行くと、針の動きは不安定になります。
コンパスを水平方向に持つとグルグル回ったり不安定な動き、垂直方向に持つと、下を指す、という感じです。
面白いことに、この北磁極というのは常に動いており、定まった場所にとどまってはいません。
日々場所を移動しており、その移動スピードもなかなかの速度が出ています。
2000年代初頭は、年間でおよそ40kmほど動いていおり、20世紀の間に1100kmも移動したようです。
この地磁気は、数万年から数十万年という時間で、N極とS極が入れ替わる現象が起こります。
ポールシフトと呼ばれる現象です。これが起こる原因は、未だに解明されていません。
自然て不思議なことがたくさんあって、本当に興味深いですよね。
著者紹介
月宮エナ
書店員、飲食店経営を経てブロガーに転身 生活に役立つ知識や方法、雑学といったものを人に説明することが好きなブロガー