- 2021年6月6日
片付かない部屋を片付ける方法
・切羽詰まってはないから、少しずつでも部屋を片付けたい
私事ですが、今の家に引っ越してきた際にとりあえず荷物を置いておく用の部屋が1部屋ありました。
物置のような部屋です。しかし、物置にするつもりはなく、あくまでも一時的な荷物置き場のつもりでした。
が、結果としては、引っ越して来ての数年間は、まごうことなき物置部屋になっていました。
それこそもう足の踏み場もないほど、というか入るのも困難なほど、モノで満ちていました。
何故、ものおき小屋状態に長年なってしまっていたのかと言えば、「その部屋は使わないから片付ける必要がなかった」んですよね。
人間やる必要が無いと、先延ばしにしてしまうもので(;・∀・)
しかし、見事綺麗にできたので、本記事ではずっと散らかっている部屋や倉庫などがあるけど、そんなに急いではいない、という方向けの片付け方法を記して参ります。
2種類の片付け方・その1「10分間掃除」
仕事や学校から帰ってきたら、座る前に掃除
方法のひとつ目は、とにかく毎日10分間だけ掃除をするという方法です。
スマホなどでタイマーをセットし、その10分間だけ手を動かします。タイマーが鳴ったらその日の片づけは終了です。
たった10分だけだと、掃除する前と後では部屋の見た目はほとんど変わりありません。それでも問題ありません。大切なのは、これを毎日続けることです。
たった10分とはいえ、1週間続ければ70分。1ヶ月続ければ300分(5時間)掃除したことになります。塵も積もればです。
「1ヶ月続けてもたったの5時間か。」と思うかも知れません。ですが、やれば確実に5時間分は部屋が綺麗になります。やらないのとでは雲泥の差です。
ゲーム感覚で掃除する
10分間という短い時間だと、どうしてもやれることは限られてきます。なので、無意識に「一番効率よく片付けるにはどう動いたら良いだろうか?」という思考になります。
慣れてない初めの内は「さて、どう動こうか」と考えただけで10分経ってしまうかも知れませんが、慣れてくると密度の濃い10分間になります。
また、この10分間でどこまで片付けできるだろうか、一人タイムアタック的なゲーム感覚を取り入れて行ってみるのも効果的です。
まずは3週間続けてみよう
人間は無理やりにでも3週間続けると、その行為を習慣化できる可能性が高くなるようです。
習慣化されたかどうかの判断は、「やらずにいると気持ち悪い」と思うかどうかです。
例えば、寝る前に歯磨きせずに寝ろ、と言われたらやっぱり気持ち悪いですよね。なので、「あ、今日片付けできてないやー。ちぇ(・へ・)」と思うようになれば、見事習慣化されたことを意味します。
これは掃除、片付けに限ったことではありませんので、習慣化したいことがあれば、まずは無理やりにでも3週間挑戦してみてください。
10分では少なすぎて気持ち悪いという方向け
「10分ではあまりに短い時間過ぎて、自分の性格的に合わない」と思われた人は、私も途中から取り入れた方法なのですが、「時間は無制限で、飽きるまでやる。少しでも疲れたなと思ったら即やめる」という作戦がオススメです。
その日の自分の気力やコンディションが尽き果てるまで一気に短期決戦で掃除し、「疲れたな~、飽きたな~」ってなったら潔くその日は止めます。
この方法のメリットは、上手くいけば数日で部屋が綺麗に片付くという点、気力が尽きたらやめるので、ダラダラぼーっとしてと進まない時間がないという点です。
その2・超部分的にエリア分け掃除
いきなり家全体を掃除しようとすると、あまりの果てしなさに呆然として立ち尽くしてしまいます。
なので、エリア分けをしてやりましょうということが、よく目にするアドバイスです。
つまり、今日はリビング、明日は寝室、という具合にです。ですが、散らかり具合によっては、1部屋とて、作業量やごみの量は膨大になることが多々あります。
なので、超部分的なエリア分けをして、「今日はここだけを掃除する」と決めてしまい、そこが終わればその日は良しとしてしまいます。
超部分的とは具体的にどの程度かというと、人によって異なるかとは思いますが、私の場合は「今日確実に楽に終わるエリア」としていました。
私の場合は、「1日掃除で潰れて、その他のやりたいことが何もできなかった」という状態にすごくストレスを感じる性格なので、
「今日は本棚の本の整理だけ」「今日はこの棚の中の、この一つの引き出しだけ」というように本当に超狭いエリアを短時間で掃除してました。
そんなのやった内に入らない!と思われる方もおられるでしょうが、仕事でクタクタになって帰って来てから、引き出し一つ掃除出来たら、大したものです。
それに実際に1つのエリアは片付いたのですから、確実な1歩であることは間違いありません。
毎日続けるコツ
上記の2つの方法は、引っ越しなどの期限があって切羽詰まっている場合にはできない方法です。
急いではいないんだけど、「ああ~掃除しなきゃ」と、ずっと思っている人に向けた方法です。
なので、毎日少しずつでも続けていかなければ意味がありません。毎日続けるためのコツは、「10分間だけ掃除すればクリア」「1つの引き出しの中だけ整理すればクリア」など、その日のゴールの設定を低くすることです。
理想を言えば、「もうちょっとだけ片付けたい」と思っている状態でやめると、明日の掃除を始めるモチベーションになるのでオススメです。
「毎日仕事から帰ってから1時間掃除する」など目標設定を高くしてしまうと、その日のノルマを達成できない確率が高くなります。
そして1度でも目標を達成できないと、やる気がもの凄いスピードで失われていきます。これが三日坊主になる理由です。
あとこれは必須ではありませんが、1週間に1度程度、部屋の写真を撮ってみて、掃除を始める前と比べて掃除の進み具合を視覚的に実感する方法も、モチベーションを高めるのに効果的です。ダイエットみたいな感じですかね。
実は人間的にも成長します
ちょっと大袈裟に聞こえるかも知れない話を最後にさせて頂きます。
紹介した掃除方法は、ハードルをもの凄く下げた作戦で、少しずつでも確実に「成功体験」を積み重ねていくことができる方法です。
部屋が綺麗になるのに加えて、「何をしても最後までやり遂げたことのない自分」から「目標を達成する力を持っている自分」を作ることにも一役買っています。
たかが掃除で何を大げさな(笑)と思われるかも知れませんが、大きな成功は小さな成功の積み重ねです。
成功体験を積み重ねていくことは、自信を持つうえで非常に効果的です。その上、部屋が綺麗になるという嬉しい副産物まで付いてきます。
著者紹介
月宮エナ
書店員、飲食店経営を経てブロガーに転身 生活に役立つ知識や方法、雑学といったものを人に説明することが好きなブロガー