降水量の単位「ミリ」って何を指しているの?

気象予報士が雨の予報の時に使う「ミリ」という単位。雨の量を示す単位ですが、実際のところ「明日の降水量は100ミリを超え」と言われても、「まあ大雨ってことよね」くらいにしか認識できません。

具体的に〇〇ミリといわれても、我々素人からすると、どのくらいかの雨なのかは、イマイチハッキリとは判りません。

そもそもミリって雨の何を示しているのでしょうか?

降水量と降水確率

降水量

例えば、1時間に10ミリの雨が降るというのは、雨が降り始めて1時間後に、に10ミリ(1cm)水が溜まる、という意味です。

土に吸収されたり、流れていってしまう分もありますが、水槽とかを屋外に出しておいて、1時間後に定規を入れて水深を測ると10ミリ溜まっています。というイメージです。

なので、何時間に対して何ミリなのか、時間の方を聞き間違えると全然違う予報になってしまいます。

1時間50ミリは大雨ですが、24時間で50ミリでは全然です(1時間換算で約2ミリの雨)

気象庁の分類では、

1時間に対して1ミリ未満を「小雨」
10ミリ~20ミリを「やや強い雨」
20ミリ~30ミリを「強い雨」
30ミリ~50ミリを「激しい雨」
50ミリ~80ミリを「非常に激しい雨」
80ミリ以上を「猛烈な雨」 

引用元「気象庁:雨の強さと降り方

としています。

50ミリを超えると1時間でも大変なのに、2011年に新潟県の阿賀町で、わずか10分の間に50ミリもの雨を記録したことがあります。

どのくらいの豪雨だったのでしょうか、想像も及ばないですね。

降水確率

雨の降る量の降水量とは別に、降るかどうかの降水確率というものがあります。

こちらは、単に雨の降る確率であって、雨の強さを表している訳ではありません。降水確率100%とか言われると、なんかものすごい大雨が降りそうな印象は受けますが小雨の場合もあります。

この〇〇%は、概ねその数字通りに受け取ってよく、降水確率40%と言われたら、そのまま40%の確率で雨が降ることを意味しています。

10回に4回は1ミリ以上の雨が降ることを指しています。

余談ですが・・・

台風の進路予想を見ていると、明日、明後日と徐々に予報円が大きくなっていきますが、あれは、予報円の中に、台風の中心が70%の確率で入ります、という意味になります。

ちなみに、晴れているのに雨が降る、いわゆるお天気雨は、雨が地表に到達する前に雲が風に流されて消えたか、または強い風によって、降っている地域から飛ばされてきた際に遭遇する雨です。

よく狐の嫁入りなんて言われていますよね。昔の人は、なかなかお洒落で可愛らしいことを考えますよね。

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