海水はなぜしょっぱいのか?

誰でも知っているけど、何故そうなのかと聞かれるとちょっと困る質問。
「海の水はどうして塩辛いの?」正確に応えるのって結構難しいですよね。

むかし話だと

昔々、欲しいものがなんでも出てくる不思議な石臼を手に入れた男がいた。

その男の兄弟がその石臼を欲しがって、ある夜のこと、こっそりと盗んで小舟で海に逃げた。

その際、直近に出したばかりの菓子も持ってきており、それを食べながら舟をこいでいたが、次第にしょっぱいものが食べたくなった。

そこで、「塩よ出ろ」と願いながら石臼を回した。望み通り塩は出たが、男は肝心の止め方を知らなかった。


石臼は、逆回りに回さない限りは、そのものが出続けてしまうため、舟の中はたちまち塩でいっぱいになり、塩を出し続けている石臼と一緒に、海に沈んでしまった。

海は最初からしょっぱかった?

海がしょっぱい理由は、諸説あるのですが、実は海はできた時から、つまり最初からしょっぱかったというのが、現在では最も有力な説として挙がっています。

地球の年齢は、約45~46億歳と言われていますが、海は40~43億歳と推定されています。

最初の海は、地球上の大気に含まれていた水蒸気が、雨となって地表に降り注ぎ、地表を流れて低いところに溜まって海となりました。

この時の雨は、大気中の塩素ガスを含みながら降ったので、出来立ての海は、酸性度の高い海でした。

そして降った雨が窪地に流れ集まっていく過程で、岩や地表などに含まれるナトリウムを溶かしながら海を形成していきました。

そして雨の塩素と岩石のナトリウムが反応して、塩化ナトリウム、つまり塩となり、現在のしょっぱい海となった。と考えられています。

 

地球上の淡水と海水の割合

すこし余談ですが、地球上にある「水」をすべて集めると、約97.5%が海水で、淡水はわずか2.5%ほどしかありません。

海の大きさを考えれば当然かも知れませんが、いざ数字にすると、恐怖を覚えるほど少ない量ですね、淡水。

さらに、この2.5%の淡水も、その大部分は南極や北極などの氷のため、実際に生活で人間が使える水の量は、0.01%しかないと言われています。

本当に水は大切に使わなくちゃ、ですね。

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