節分は2月3日とは限らない

節分と言えば2月3日というイメージがありますが、2021年は1日早まり2月2日になり、2022年から2024年は2月3日に戻り、

2025年はまた2月2日になり、2026年から2028年までは3日、2029年は2日、という風にちょこちょこずれたりします。

 

そもそも節分とは?

節分は立春の前日を指しています。

立春とは春の気配が立ち始める日とされており、天気予報でよく耳にする「暦の上では今日から春です」というあれです。

日本の四季は24の細かい季節に分かれており、それのひとつが立春という訳です。

やや小難しい話ですが、立春の定義は「太陽黄経が315度のとき」とされます。

黄道とは簡単に言えば、地上から空を見た場合の太陽が通る道筋だと思ってください。

折角ですので、二十四節気(暦)の一覧を見てみましょう。日付は大体の日付です。

春分<しゅんぶん>(3/23頃) 昼と夜の長さが同じ
 ↓
清明<せいめい> (4/7) 花が咲き始めてお花見シーズン
 ↓
穀雨<こくう> (4/22) 田んぼの準備が終わって春の雨が降る
 ↓
立夏<りっか> (5/7) 田植え、種まき開始
 ↓
小満<しょうまん> (5/23) 麦畑が黄緑色に変わっていく
 ↓
芒種<ぼうしゅ> (6/7) 西日本は梅雨入り始める
 ↓
夏至<げし> (6/22) 昼の時間が最も長い
 ↓
小暑<しょうしょ>(7/7) 本格的な暑さになってくる
 ↓
大暑<たいしょ> (7/23) 暑中お見舞いを贈る時期
 ↓
立秋<りっしゅう>(8/7) 暦の上では秋。この日を境に残暑見舞いに変わる
 ↓
処暑<しょしょ> (8/23) 暑さのピークを過ぎる頃
 ↓
白露<はくろ> (9/8) 露が出来始める頃
 ↓
秋分<しゅうぶん>(9/21) 昼と夜の長さが同じ
 ↓
寒露<かんろ> (10/7) 露が凍る可能性が出始める
 ↓
霜降<そうこう> (10/23) 露が霜となり降り始める
 ↓
立冬<りっとう> (11/7) 暦の上では冬。まだまだ紅葉シーズン
 ↓
小雪<しょうせつ>(11/22) 雪がチラつき始める所あり
 ↓
大雪<たいせつ> (12/7) 雪が本格的に降り始める所あり、熊が冬眠する
 ↓
冬至<とうじ> (12/22)  最も昼の時間が短い
 ↓
小寒<しょうかん>(1/5) 暦上寒さが最も厳しい
 ↓
大寒<だいかん> (1/20) 実際はこの時期が最も寒い
 ↓
立春<りっしゅん>(2/4) 暦上の春。前日が節分
 ↓
雨水<うすい> (2/19) 雪解け始める。実際は積雪のピーク
 ↓
啓蟄<けいちつ> (3/6) 虫が活動を始める 

一応の説明はあるものの、日本は北海道から沖縄まで全く気候の違う土地があるので、全ての土地に当てはまる訳ではないですね。

なぜ日にちがずれる?

なぜ節分の日にちは土地によってずれるのでしょうか?


それは、1年がピッタリ365日ではないことから起こります。1年は正確に表現すると365.2422日であり、この小数点以下の2422は約6時間になります。

1年に6時間ずつずれていってしまうので、このずれを調整するために4年に1度うるう年が存在します。6時間×4回で24時間(1日分)という訳です。

それでもぴったり6時間という訳ではありません。0.2422×4=0.9688となるので、時間にして45分ずれています。これが日にちがずれてしまう要因です。

渡辺さんは豆をまく必要がない?

むかしむかしの平安時代に、京都で悪さをしていた鬼がいました。

そこで困った帝が鬼退治を源頼光に命じました。源頼光の部下に渡辺綱(わたなべのつな)という人がおりました。

渡辺綱は鬼と戦い、鬼の腕を切り落とし、その強さが鬼たちの間でも広がりました。

結果として、「渡辺」の姓の人は、名前を見ただけで鬼が逃げていくので、豆をまく必要がないのだそうです。

この渡辺綱という人は、「渡辺」の苗字の始祖となった人です。

恵方巻の方角

節分と言えば恵方巻を食べる習わしがありますが、その際は「今年の恵方」を向いて食べることになっています。

これは陰陽道から来ている習わしなのですが、歳徳神という、その年の福徳を司る神様のことです。

その歳徳神様のいらっしゃる方角が恵方となり、その方角に向かって事を行えば良い運勢になるよ、ということです。

今年の恵方は東北東という風に毎年変わりますが、実は、「東北東」「西南西」「南南東」「北北西」の4種類しかありません。

そして決め方ですが、西暦の1の位と十干という古代中国で考案された暦の表示方法とを掛け合わせて算出されるので、実はずっと先まですでに決まっています。

2021年 南南東
2022年 北北西
2023年 南南東
2024年 東北東
2025年 西南西

といった具合になっています。

 

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