「達人」や「名人」などの言葉は、いわゆる「プロの人たち」を指すときに用いる言葉という認識の方が多いと思います。
では、どの言葉が一番上を指す言葉とか、ランク順みたいなものはあるのでしょうか？
達人とは
達人は「技芸・学問の奥義に達している人、深く広く物事の道理に通じた人」と言われており、かなりの極致に達した状態を指します。
名人とは
名人は「技芸に優れている人、その分野で評判の高い人」とあります。
どうやら名人よりも達人の方が、より「極めた人」となるようです。
しかし、達人の項目にはない「その分野で評判の高い人」というものがあります。
つまり「人々に広く周知されている人」「有名な人」ということになります。これは達人にはないものです。
また、囲碁や将棋には「名人戦」という試合があるように、「名人」はその協議での最高位に達した者が与えられる称号という側面もあり、必ずしも「達人＞名人」とはならない業界もあるようです。
名手とは
名手は「優れた技量・腕前を持つ人」とありますので、「その分野での技量の高さ」に関しては、ほぼ名人とイコールのようです。
鉄人とは
鉄人とは、「鉄のように堅強な身体を持つ人、不死身の人」とあり、実は、達人・名人とは全く違う意味の言葉になります。
達人や名人が、物事の上手さを表す言葉に対し、鉄人は体が頑丈で強い人という、健康面での意味になります。
まとめ
以上の話を整理すると、技量の高さランクは「達人＞名人＝名手」という感じになり、「鉄人」は全く別ジャンルの言葉となります。
達人は、その分野での技量が究極の域に達していても、名前・評判が知れ渡っていないというケースもあります。
しかし、正直なところ、現代においては、これらにあまり差はないように思います。
その人を紹介する際も、「〇〇の達人」「△△の名人」という紹介は、その時の書き手さんの気分次第で書かれている場合も多いのではないか、という印象があります。
